身体を動かすと、なぜ腰まわりの安定感が変わるの?|筋力だけではない「身体を使う」ということ
こんにちは。
理学療法士×整体師の下田まなみです。
最近、私自身がウォーキングや筋トレを習慣にし、少しずつランニングも始めました。
その中で感じたのが、
「以前より、腰まわりがグラつきにくくなったかも?」
という変化です。
私は以前、雨の日に滑って転び、仙骨を強く打ち付けたことがあります。
それ以来、疲れてくると腰に力が入りにくく、身体を支えにくいような感覚が出ることがありました。
そんな私が身体を動かし始めて21日。
どんなことをしてきたのか、そして私自身が感じた変化についてはnoteに詳しく書きました。
そしてこちらの記事では、その続き。
なぜ、身体を動かすことで「安定した」と感じるような変化が起こることがあるのでしょうか?
理学療法士の視点から、できるだけわかりやすくお話ししてみたいと思います。
腰は「腰だけ」で支えているわけではありません
腰が不安定だったり、疲れると腰に力が入りにくかったりすると、
「腹筋が弱いのかな?」
「背筋が弱いのかな?」
「脂肪いっぱいだからかな?🫣」
と思う方も多いかもしれません。
もちろん、身体を支えるための筋力は大切です。
でも実際に私たちが動くときは、一つの筋肉だけが頑張っているわけではありません。
例えば、歩いてみたとする。
右足が地面につく。
そこに体重が乗る。
足首、膝、股関節がその力を受け止める。
それに合わせて骨盤や体幹も動く。
腕の動きも自然と加わる。
そして身体を支えながら、今度は反対側の脚へ体重を移していく。
私たちは何気なく歩いていますが、その間ずっと、
「動く」と「支える」を同時に行っています。
つまり、腰まわりの安定性を考えるときも、
「腰の筋肉が強いか、弱いか」
だけではなく、
【足元から股関節、骨盤、体幹まで含めて、身体全体でどう支えているか】
を見ることが大切なんです。
「筋力がある」と「必要なときに使える」は少し違う

ここは、身体を見るうえでとても面白いところです。
筋肉そのものに力があったとしても、それを実際の動作の中で上手に使えるとは限りません。
大切なのは、
必要な場所が、必要なタイミングで働くこと。
例えば片脚に体重が乗った瞬間には、股関節まわりや体幹など、さまざまな場所が協力して身体を支えます。
そして次の一歩を出すときには、その支え方をまた変えていきます。
歩いている間は
支える。
体重を移す。
バランスをとる。
次の一歩を出す。
これを左右交互に何度も繰り返しています。
ランニングになれば、片脚で身体を支える場面が増え、歩行よりも大きな力を受けながら身体をコントロールする必要があります。
ボディービルダーさんが必ずしも足が速いとも、砲丸投げができるとも限らないように。
だからこそ、
【筋肉を「鍛える」ことと、その筋肉を実際の動きの中で「使う」ことは、少し違うもの】
として考えてみてほしいのです。
筋トレにも、歩くことにも、それぞれ役割がある
今回の私自身の変化についても、
「ウォーキングをしたから」
「筋トレをしたから」
「ランニングを始めたから」
と、一つだけに理由を決めることはできません。
筋トレでは、狙った筋肉に負荷をかけたり、身体を支える力を高めたりすることができます。
おサボりしてた筋肉を目覚めさせる感じ✨
歩けば、自分の体重を左右の脚で受けながら移動します。
そして走れば、より大きな力を受け止めながら、身体を前へ運んでいきます。
それぞれ身体に入る刺激が違います。
私の場合は、
いろいろな方法で「自分の身体を使う機会」が増えたこと
そのものが大きかったのではないかと考えています。
身体は「鍛える」だけではなく「使う」
身体に不調を感じたとき、
「腹筋を鍛えなくちゃ」
「お尻を鍛えなくちゃ」
と考えることがあります。
もちろん、必要な筋肉を鍛えることは大切です。
でも私が理学療法士として身体を見るときに大切にしているのは、
【その力を、実際の動きの中で使えているか?】
ということ。
例えば、
立ち上がる。
しゃがむ。
歩く。
階段を上る。
片脚で身体を支える。
物を持つ。
私たちの身体は、日常生活の中でたくさんの動きをしています。
筋トレで身体の土台をつくりながら、
実際に立って、歩いて、動いてみる。
そうやって身体には、
【自分の身体を支えながら動く経験】
が積み重なっていきます。
だから「とりあえず筋トレ」でも「とりあえず歩く」でもありません
ここまで読むと、
「じゃあ腰が不安定なら、筋トレして歩けばいいんだ!」
と思うかもしれません。
でも、そう単純でもありません。
身体の状態は一人ひとり違います。
同じ「腰が痛い」という言葉でも、原因や身体の使い方は人によってさまざまです。
運動した方がいい人もいれば、まず負荷を減らした方がいい人もいます。
どんな運動をするかより先に、
【今の身体がどんな状態なのかを知ること】
これも、とても大切です。
※特に強い痛みがある場合、急激に症状が悪化した場合、脚のしびれや明らかな力の入りにくさなどがある場合には、自己判断で運動を続けず、医療機関への相談も検討してください。
自分の身体を、放ったらかしにしない

今回、自分自身が身体を動かす生活を始めて、改めて気づいたことがあります。
理学療法士として身体について学び
人の身体にはたくさん向き合ってきた私ですが
自分自身のことになると、ついつい後回しになっていました😇
でも、この21日間。
歩いてみる。
筋トレしてみる。
疲れている日は少し休む。
走ったときの身体の感覚を観察してみる。
そんなことを繰り返しているうちに、以前よりも
「今日の自分の身体はどうかな?」
と、自分の身体に目を向けるようになりました。
腰まわりの安定感の変化も、もちろん嬉しいこと。
でも、それ以上に今回よかったと思っているのは、
「自分の身体を放ったらかしにしなくなったこと」
なのかもしれません。
まだ始めて21日。
1か月後、3か月後、半年後。
これから身体がどう変化していくのか
自分自身を実験台にしながら😆
楽しんで観察していこうと思います🌿
まとめ|身体は「整える」と「使う」の積み重ね
今回は、私自身がウォーキングや筋トレ、ランニングを続ける中で感じた変化をきっかけに
「身体を使うこと」についてお話ししました。
身体を安定させるために大切なのは、単純に筋力をつけることだけではありません。
つけた力を実際の動きの中で使うこと
体重を支えたり、バランスをとったり、身体全体を協調させたりする経験も大切です。
そして、身体の状態は一人ひとり違います。
休む日があってもいい。
整えてもらう日があってもいい。
筋トレする日、歩く日、楽しく身体を動かす日があってもいい。
大切なのは、完璧に続けることではなく、
【今日の私の身体には、何が必要かな?】
と、自分の身体に目を向けてあげること。
私自身も、自分の身体を放ったらかしにせず
これからも変化を楽しみながら身体を動かしていこうと思います。
人生を楽しめる、動ける身体づくり
そのための小さな一歩を、今日から始めてみてくださいね🌿
背中に羽が生えたように軽やかな毎日を🪽
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